健康のひけつ
心地よい睡眠で活力ある1日を!

睡眠は、心身の健康のバロメーター。1日の約3分の1は睡眠、不眠によるさまざまな問題を抱える人が少なくありません。睡眠の正しい知識を身につけて爽やかな朝を迎えましょう。

DATA FILE
睡眠の現状は、健康的とはいえないようです

「量」日本人の睡眠時間は短い!

1日の平均睡眠時間(上段:分、下段:h時間,m分)
(World sleep foundation,2013より)

各国22~55歳の男女1,500名を対象とした調査によると、日本人の睡眠時間は6時間22分と他国より少ない。


「質」約4割の人が睡眠の質が悪い!

(明治安田新宿健診センター調査より)

睡眠の質が「やや悪い」「非常に悪い」と答えた受診者は約4割にものぼる。特に眠るまで30分以上かかる入眠困難者が15%だった。(2014年4~8月健診受診者4,703名)

睡眠と健康

睡眠は、多くの健康問題と関連します。

快眠クイズ:睡眠に問題をかかえている人にとって、正しいと思うものは?

  1. ① 8時間の睡眠が必要だ
  2. ② 早寝・早起きを心がける
  3. ③ 寝酒で眠気を誘うのはいい

↓答えはこちら

快眠には運動がおススメ!

厚生労働省の「睡眠指針2014」では、睡眠時間は加齢とともに短くなるというデータなどが示され、睡眠への正しい情報が科学的に示されています(表1)

表1:睡眠指針2014
(Sleep,2004:27:1255より)
年齢 夜間睡眠時間
10代前半まで 8時間以上
25歳 約7時間
45歳 約6.5時間
65歳 約6時間

ライフステージ別には、若年世代は“夜更かし”、働く世代は“睡眠不足”、熟年世代は“睡眠と覚醒のメリハリ”が、睡眠課題とされています。
指針では、「運動」がすすめられています。下記を参考に、ご自分にあった運動をみつけましょう。

適度な運動をタイミングよく!

光と運動の刺激で覚醒、体内時計を調整するために

太陽のもと運動

犬の散歩 ラジオ体操 気功・太極拳等

定期的な、適度な運動習慣を身につけて良い睡眠を得るために

日中継続できる運動

ウォーキング ジョギング スポーツ等

心穏やかに寝つきを良くするために ※ 激しい運動は逆効果

寝る前リラックス運動

ストレッチング ヨガ 軽体操等


公益財団法人 明治安田厚生事業団では、ウェルネス事業として「快眠講座」など各種健康づくりプログラムを実施しています。

脱力法(①②各5秒 3セット)

① 鼻で息を吸いながら、緊張(手にひらを体側に、つま先を引いて)
② 口から息を一気に吐いて、脱力(手のひら、つま先を開いて)
※血圧が高い方は、緊張時に注意

呼吸法(①② 3セット)

① 口で「フッフッフー」とリズミカルに息を吐き切る(お腹に手をあて、へこませながら)
② 鼻からゆったり大きく息を吸う(お腹に手をあて、膨らませながら)

快眠クイズ:正解はすべて×

  1. ① 必要な睡眠時間は6~8時間とされるが加齢で短くなる(表1)。日中の眠気で困らなければよい。
  2. ② 生活リズムが大事。眠れずに寝床で過ごすより、眠くなったら寝床につく“遅寝・早起き”がよい。
  3. ③ 寝酒で寝つきは良くなるものの、酒量が多いと、途中で目が覚め、眠りが浅く熟睡できなくなる。
更新日:
2014年10月1日
発行者:
公益財団法人 明治安田厚生事業団
元記事:
MYヘルス・ブレティン
「第2号特集 心地よい睡眠で活力ある1日を!」