健康のひけつ
メタボリックシンドロームとライフスタイル

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積に高血糖や高血圧、脂質異常などが合併した状態で、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中など)の危険因子です。今回は、メタボリックシンドロームと年齢やライフスタイルとの関係から健康づくりのヒントを探ります。

今回の分析に使用したデータ

  • 受診施設:明治安田新宿健診センター
  • 受診期間:2012年4月~2013年3月
  • 人数:14,968名(男性:7,417名、女性:7,551名)

年齢とともにメタボリックシンドロームは増加する

解説:男女とも年齢とともにメタボリックシンドロームの割合が増えていきます。どの年代でも男性の方が多いのですが、女性でも50歳を超えると増える傾向にあります。若いうちから、生活習慣に気をつけることが大切です。

運動している人ほどメタボリックシンドロームが少ない

解説:男女とも運動しているグループほど、メタボリックシンドロームの割合が少なくなっていました。しかし、3割以上の人が、運動をほとんどしていません。まずは、週1回の運動からでもスタートすることが重要かもしれません。

統計解析:ロジスティック回帰分析(年齢・飲酒・喫煙で調整済み)

外食する人ほどメタボリックシンドロームが多い

解説:男女とも外食しているグループほど、メタボリックシンドロームの割合が多くなっていました。特に、1日に2回以上外食しているグループのリスクが高くなっていたため、外食は1日1回までにする方が無難かもしれません。

統計解析:ロジスティック回帰分析(年齢・飲酒・喫煙で調整済み)

更新日:
2013年11月1日
発行者:
公益財団法人 明治安田厚生事業団
元記事名:
健診データからみた健康づくりのヒント
「第1回:メタボリックシンドロームとライフスタイル」