健康経営について

健康宣言

私たちは広く一般の健康増進に寄与し、
もって社会の福祉に貢献するため、
一人ひとりが未病・予防に努め、
心身ともに活き活きと働きがいのある職場を実現します。

健康経営の目的

現代社会が抱える問題は数々ありますが、生産性向上とともに、能力を存分に発揮できる環境づくりが、重要な課題になっています。そして、従業員の健康に配慮することが、企業の持続的な成長につながると考えています。また、私たちは日々お客様の健康管理や健康増進の仕事に携わっているため、対外的には常に健康を強く意識していますが、自らの健康管理、健康増進を十分意識しているのかが以前から課題となっておりました。そこで、今般、当財団の健康経営に関する健康課題を「職員一人ひとりが自分自身に対しても健康意識を高く持ち、心身ともに活き活きと働ける環境を構築する」と設定しました。

具体的な重点実施事項は、以下の3つです。

  • コミュニケーションの促進
  • 労働時間の適正化
  • 生活習慣病予防の取組み

これらの取組みを通じて、社内外に広く周知し、すべての職員が年間と通して、健全かつ健康的に過ごせるような職場環境づくりを目指します。

一般財団法人 明治安田健康開発財団
浅見 一久

健康経営の推進体制

  • 健康経営にかかわる方針や取組みを毎月の健康経営推進担当会議で協議
  • 健康経営最高責任者である理事長および総務部長が毎月出席し、経営層と実務担当者が一体的に推進
  • 四半期毎に開催する財団健康づくり会議では、産業医や従業員代表、Kizuna運動代表が出席し、全社的に推進

「Kizuna運動」とは、「企業風土・ブランド創造運動」運営の中心となる、各組織単位で展開するボトムアップ型の小集団活動

健康経営の推進体制図

2023年度の取組み内容

「職員が健康意識を高く持ち、心身ともに活き活きと働ける職場をつくる」ことを目的に以下の取組みを実施

  • 労働時間の適正化
  • 年休取得の促進
  • メンタルヘルス関連の研修の開催
  • 身体活動機会の増進に向けた測定会の開催

など

コミュニケーション促進の取組み

<パパとママのお仕事体験会>

従業員の子どもたちに、当財団の施設見学や職業体験を通して、「病気の予防」「健康づくり」の大切さを知る機会を提供することを目的に開催。18名の小学生を迎え、新宿健診センターでの検査や健康増進支援センターでの体力測定などを体験。

パパとママのお仕事体験会の様子 パパとママのお仕事体験会の様子

<歩行姿勢測定会の開催>

ウォーキング勧奨の一環として、“歩くこと“に関心を持ってもらうために実施。健康状態との相関が示されている歩行速度や真っすぐな姿勢で歩けているか等を客観的に測定。全従業員の約90%が参加、共通の話題が生まれ、コミュニケーションが促進された。

歩行姿勢測定会の様子 歩行姿勢測定会の様子

<取組内容一覧>

項目 実績
組織体制の構築 財団健康づくり会議 経営層への進捗報告。対策検討 第1回開催(6月)、第2回開催(11月)、第3回開催(3月)
健康経営推進担当会議 進捗管理、情報集約 施策の検討・実行。各種認定制度の申請。毎月開催(臨時開催含む)
理念・方針の発信 理念・方針の策定。HP等での発信 2023年度版「健康宣言に基づく私たちの取組み」を掲載
取組み内容の発信 2022年度実績の集約。HP等での発信 2022年度の施策、取組結果、取組みの成果を財団HPに掲載
課題の抽出 各種データの集約(健診結果、ストレスチェック等) 従業員満足度に関わる指標の抽出、課題設定
健康経営に関する職員アンケートの実施 全従業員向けにアンケート実施(3月)
計画の立案 健康づくりの全体スケジュール作成 安全衛生計画および健康経営推進計画として策定(7月)
具体的な健康づくり施策 労働環境 労働時間の適正化 各部署より早帰りデー等施策の周知を実施
年休取得の促進 経営層・健康経営推進担当より年休取得勧奨を実施
メンタルヘルス 実態調査 ストレスチェックの実施(8月)
セミナー・研修開催 アンガーマネジメント研修を開催(11月)。参加人数:55人(Teams含む)
リラクゼーション ヨガ教室を開催(10月)。参加人数:27人
身体活動 身体機能の評価 ◎歩行姿勢測定会を実施(8月)。参加人数:91人
身体活動の勧奨 帰宅時のビル内階段の利用促進を実施
表彰(ウォーキング施策) 進発会にて表彰。該当者に記念品贈呈
職場の活性化 職場環境改善 女性の健康課題に関する情報・セミナーを周知
喫煙 喫煙対策 理事長より健保組合の禁煙プログラム周知。職員による卒煙体験メッセージの配信
Kizuna運動 ◎職業体験会(パパとママのお仕事体験会)の開催(8月)
レガッタ大会への参加(10月)
評価・改善 今年度実施事項の集約、改善策の検討 今年度の取組実績に基づき、課題および改善策を検討・策定

◎:コミュニケーション促進の取組み

2023年度実績

  • 特定保健指導対象者割合、高ストレス者割合はそれぞれ3.1%、2.1%であった
  • 年休取得率は75%、月平均残業時間は6.1時間となった
  • 「会社はあなたにとって魅力のある会社ですか」に対する「非常に魅力がある」「少し魅力がある」の好意的回答率は45.9%となった
大項目 小項目 実績値 2024目標値
2021 2022 2023
健康診断関連 1 配偶者健診受診率(%) 100 78 66.7 100
2 特定保健指導実施率(%) 100 100 50 100
3 健保加入者精密検査・再検査受診率(%) 67 100 88.9 100
4 特定保健指導対象者割合(%) 5.9 3.6 3.1 <5
メンタル不調対策 5 高ストレス者割合(%)※1 8.9 3.7 2.1 <5
労働時間の適正化 6 年休取得率(%) 64.8 73.1 75 ≧70.0
7 1人当たり月平均残業時間(法定外労働時間) 4.0 4.0 6.1 ≦5.8
健康的な生活習慣 8 朝食欠食率(%)※2 15.3 15.1 17.3 <10.5
9 喫煙率(%)※3 6.3 7.4 6.7 <6.7
10 睡眠で休養が十分とれている「はい」回答率(%)※4 70.6 69.3 59.5 >70
11 1日平均6500歩達成者割合(%) 48.7 50.5 52.3 60
身体愁訴 12 肩こり「ある」回答率(%)※5 58.2 51.9 53.6 <50
パフォーマンス指標 13 プレゼンティーイズム※6 - - 70.8 >70.8
14 アブセンティーイズム※7 1.24 1.78 - <1.78
15 ワークエンゲージメント※8 - 7.77 7.73 >7.73
従業員エンゲージメント 16 魅力ある会社好意的回答率(%)※9 34.4 35.3 45.9 >50

※1:ストレスチェック結果より

※2-4:健康診断の問診結果より

※5:ストレスチェック「首筋や肩がこる」より「しばしばあった」「ほとんどいつもあった」の回答率

※6:健康上の理由による個人の生産性低下のこと、数値が大きいほど高い生産性を示す、WHO-HPQ絶対的プレゼンティーイズム結果より

※7:健康上の理由による長期欠勤等の機会損失のこと、従業員数平均欠勤・休職日数より

※8:仕事に関連するポジティブで充実した心理状態のこと、数値が大きいほど高いワークエンゲージメントを示す、グループ会社独自の指標(熱意、活力、没頭に関する設問の合計点)より

※9:グループ会社従業員意識調査結果より

健康経営の取組みによる効果(戦略マップ Ver.1)

戦略マップ