健康のひけつ
乳がんのリスクを知る

日本人の2人に1人ががんにかかるといわれています

乳がんは早期発見で治療できる病気です。働き盛りの女性だけでなく、高齢者にも乳がんが増えています。今回は、乳がんのリスクについて詳しい情報をお届けします。

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年齢とともに乳がんにかかるリスクは高くなります

乳がんのリスクはどのくらい?

死亡リスクとは、一生のうちにある病気で死亡する確率を表します。
罹患リスクとは、一生のうちにある病気にかかる確率を表します。
乳がんは、女性のがんの1位を占め、40歳から75歳が好発年齢です。早期発見にはマンモグラフィや超音波検査が有用です。

現在の年齢から30年後に乳がんにかかるリスクや乳がんで死亡するリスクを調べてみましょう!

乳がんの罹患リスク(%)

現在30歳の25人に1人(4%)が、60歳までに乳がんにかかることがわかります。

乳がんの死亡リスク(%)

現在55歳の100人に1人が、85歳までに乳がんで死亡することがわかります。

(出典:国立がん研究センターがん対策情報センター)

マンモグラフィや超音波(エコー)検査で乳がんを早期発見!!

国の指針では40歳以上の方に、2年に1回、乳がん検診(触視診、マンモグラフィ)をすすめています。

検査法 マンモグラフィ
超音波(エコー)検査
検査費用 5,000円前後 3,000円前後
特徴
  • しこりとして触れることのできない初期の微細石灰化がわかります
  • 全体像を写すため、微細な変化を比較できます
  • 乳腺量が多い場合、マンモグラフィよりも小さなしこり(腫瘤)があるかわかります
  • 被爆しないので妊娠・授乳中の方も受けられます
メリット
  • 死亡率を減少する効果が証明されている
  • がんを判断できる精度は80%
  • 視触診だけでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんを発見できる
  • 乳がん以外に、乳房の良性疾患なども発見できる
  • 放射線を使わないので、身体への負担は軽い
  • 乳腺密度の高い人や若い人への検査に適している
デメリット
  • 放射線の被曝(ひばく)がある(自然の中で浴びる放射線と同程度)
  • 乳房をはさむときに痛みを伴うことがある
  • 乳腺密度の高い人や若い人の場合はわかりにくいことがある
  • 死亡率を減少する効果は証明されていない
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更新日:
2016年3月31日
発行者:
公益財団法人 明治安田厚生事業団
元記事名:
MYヘルス・ブレティン
「第5号特集 乳がんのリスクを知る」